1.性状

a. 黄緑色の刺激臭
b. 比重 ガス比重 2.488(空気=1)
  液 比 重 1.557(-268.9℃)
c. 分子量   70.906
d. ガス密度 3.215kg/m3(0℃、0.1013MPa)
e. 沸点 -34.1℃
f. 融点 -100.98℃
2.製法  
飽和食塩水を電解槽において電気分解して製造します。苛性ソーダを作る際の副生成物としてできます。
 
3.用途
a.漂白剤
パルプ、繊維の漂白
 
b.殺菌
上下水道、プール等の殺菌
 
c.爆薬の原料
過塩素酸塩、塩素酸塩の製造
 
d.医薬及び染料の中間体
塩化水銀、リン塩化物、クロロスルホン酸、クロロニトロベンゼン等
 
e.農薬
PCP(ペンタクロロフェノール)等
 
f.合成樹脂
塩化ビニル等
 
g.合成繊維、合成ゴム
塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン
 
h.石油化学製品
エチレンジクロリド等
 
i.毒ガス兵器
ホスゲン、マスタードガス、タブン、サリン、ソマン等
4.塩素ガスの毒性
ガス濃度
  0.5PPM 許容濃度
2〜5PPM 涙が流れ咳が出る、くしゃみ、鼻水。
5〜30PPM 呼吸が苦しい、目が開けられない。30分から1時間で生命の危機。
30〜60PPM 呼吸困難、意識不明。30分から1時間で死亡。
1000PPM 直ちに死亡。
備 考
塩素ガスは非常に毒性が強く、第一次世界大戦で、ドイツ軍が毒ガス兵器として使用したのが最初。このときの死者5000人、中毒者14,000人。この後イギリス、フランスも使用し、両陣営で毒ガス兵器による被害は、死者10万人、被害者総数1300万人(死者10万人を含む)。
ドイツ軍は第二次世界大戦で再び毒ガス兵器を使用。この毒ガスは塩素ガスを原料としたものでタブン、サリン、ソマン等の神経ガスでした。
元々これらの毒ガスは農業用の殺虫剤として開発されたもので、 大量の塩素生産を前提としたものでした。
 
 
 

 

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